5/31 シミュレーションレクチャー・エスキス

レクチャー①
TAの渋田君による、GoogleSketchUpのレクチャーです。内容を簡単に載せておきます。
《CADデータからモデルを作成》
注意:Ver.7以前のものだとDXF読み込み可能
ファイル→ファイルを開く→ファイルの指定→取り込み
CADデータは線データなので、ツール→makefaces(plugin) で線に囲まれた部分を面にする
《街区単位で風を解くためのモデルの作成》
1.GoogleEarthで目的の場所を表示させる。
2.SketchUpを起動→「GoogleEarthでモデルをプレビュー」ボタンで地図を取り込む
3.地図の建物の形状に合わせて、建物を立ち上げる。
《モデルの書き出し》
ツール→Export to DXF STLSTLで書き出す。
注意:Cドライブに書き出す
《光のシミュレーション》
表示→影 影設定で、日時を設定

レクチャー②
TAの羽山君による、通風を使用した設計方法のレクチャーです。
通風のポイントは、窓を開けた時に効率よく空気が入れ替わることと、ちゃんと人がいるところに風が通ること。
通風設計の際は、卓越風の風向が重要になり、アメダス気象データ(気象庁のホームページ)で風向を調べることが出来ます。
敷地の郊外では窓を開ければ、風が通り易いけれど、市街地では、開口・ウインドキャッチャー等で工夫をしてもなかなか風は入らないという現状があります。
設計段階で風の流れを知るには、CFD(数値流体解析)を使用します。
次週、FlowDesignerというCFDソフトの使い方のレクチャーを実施するので、積極的に設計で使ってみましょう。

レクチャー③
前研究室修士の中川さんによる、光のシミュレーションのレクチャーです。
光の指標として、一般に照度・輝度が用いられますが、実際の見え方・感じ方に近い指標として、今回のスタジオでは主に輝度の対比を用いてシミュレーションを行います。
特定のデジタルカメラで撮影したTIFF画像、もしくは、SketchUpとRadianceを用いて作成したTIFF画像から、輝度の対比を求めます。
また、REALAPSというソフトで、輝度画像・明るさ画像・グレア画像の作成も行えます。


レクチャー後、受講生の発表とエスキスを行いました。受講生の発表内容です。
【都市の戸建住宅】
坂本 家具の分割最小限の住宅に、テーマを戻す。
   家族の使用する時間帯に着目し、同時並行で使われている家具を考えてくる。
   敷地未定、本郷周辺の木造三階建てが候補。
須田 「個人タクシーの家」
   運転手の人の生活・収入などをリサーチ段階→木曜日に発表
   駐車場1台分の規模の敷地で、エネルギーの自立が裏テーマ。
   5時間分程度(運転手の在宅時間)のエネルギーを持たせられる住宅を、スマートグリッドのように分散配置。
大沼 「機能不完全住による、建蔽率の最小限」
   家族の在り方を重視し、家族は選択肢の中のひとつというスタンス
   『家族を「する」家』藤原智美
   『家族を容れるハコ 家族を超えるハコ』上野千鶴子
   提案:個室なしの住宅 敷地:目黒区

【都市の集合住宅】
草川 換気塔利用のための調査
   札幌の例:駅と駅の間に換気塔・熱交換
   駅のホームには冷暖房がなく、換気で温度制御。季節により運転変更。
   利用出来そうなもの:冬の温度差(外気+16℃)
   敷地:東京か北方(熱の利用しやすい)
   中間換気塔は冬空気が吸われているので、熱の利用が難しいのでは?→企業に確認
栗原 「路地の環境を良くし、人と猫が快適に暮らせる最小限住宅」
   敷地:根津…路地・塀・花・猫が多い 根津神社の鳥居
飯島 「照明最小限の家」
   商業地域―昼暗く夜明るい→周囲の照明で全般照明を行い、内部の照明を最低限に
牧野 「2人のための延べ床面積最小限住宅」
   2人:老後の夫婦だけではなく学生・新社会人・30代(家族でない2人)も多い
   イメージ:9坪ハウス nLDKではない住宅 最終的にワンルームで住めるのでは
   敷地:nLDKの立ち並ぶ敷地

【郊外】
清野 敷地:大田区のL字型の現在駐車場の敷地 両端で高低差が4mある
   季節による住み分け:移動が面倒→各個室を箱にする
   家の中心に核を設け、物だけ移動させる
山田 自給自足のイメージ調査:「日本人の住まい」・「新しき村」・ブラジルの日系人による日系人のためのコミュニティ
   飯舘村の避難農家の移住
リ  「最小限生活圏」
   敷地:新座 野火止(のびどめ)駅・倉庫・天然記念物の林
   設計の手掛かり:変則グリッド・平林寺の鐘が届く範囲・野火止団地向いの小売店
   提案団地と農家を直売などで繋ぐ・245沿い
   300mくらいを基準に